この恋のとろける温もりを感じたい
口の端をクイっと持ち上げる桃也さんの顔は、すべてお見通しだよ、と言っている。
ダメだ、やっぱり桃也さんには、嘘がつけない。
いつもそうだ小説を読んで物思いにふけっている私の姿を見つけると
『何読んでるの?』と後ろから抱き締められのが毎日の日課のようになっているから
妄想している顔は、おのずと分かっちゃう。
「そんな事無いです...」
ぷいっと拗ね窓越しに視線を逸らした。