この恋のとろける温もりを感じたい


「この枝垂れ桜は、僕の祖父が若い頃から綺麗に咲いていたみたいなんだ。何百年もここで、待つかのように寄り添って」


「ダレ待ってたんですか...?」


「伝説みたいだよ、人間に化けた雌狐がここで出合った若者と恋に落ちた話し」


どんな話だったのだろう?


私は、桃也さんの隣に寄り添い風になびく髪を手で止め桜を見上げる。


「どんな話だったのかな?」


「この桜の下で出合った二人は恋に落ちたんだけど、その恋は続かなかった。


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