【完】神様のうそ、食べた。
「じゃ、行くか」
「あの、侑哉に何を言ったんですか?」
私がそう尋ねると、部長は少しだけ眉を引きつらしたが、すぐにいつものポーカーフェイスに戻った。
「お前が色々と質問に答えたら、教えてやるよ。ほら、来い」
スーツケースを奪うと、タクシーの運転手に預けて、私に乗るように促す。
逃げられないんだと、心臓が握りつぶされるような緊張感を感じながらも、タクシーへ乗り込んだ。
部長の目的が分からず、どうして良いのか分からない不安と、
久しぶりの部長に少しだけ懐かしさを感じながら、
タクシーは夜の街へと走っていく。