【完】神様のうそ、食べた。
「どーして俺に相談しなかったんだ?」
「へ?」
「あのクソマザコンは、青森だっけ? 田舎に帰ったぞ。よかったな、あんなのと結婚しなくて」
トントンと灰を落としながら、――優しく微笑んだ。
その笑顔にホッとして涙が滲みそうになる。
ズルイよ。
一緒に働いてた時は、そんな笑顔したことなかったのに。
「聞いたんですか? 部長以外もみんな知ってるんですか?」
「ああ。だがお前が暗くなるような事は何もない。ってか、心配してたぞ。誰かうるさそーな女の一人にでも連絡してやれ」
「し、んぱい」
どこまでバレたんだろう。
彼には、何を言ったんだろう。
「大丈夫。聞いたのは俺だけ。同じ営業の俺に愚痴ってきたから、鼻で笑っておいた。
ママンが長男なんだから跡取りを産むのに金がかかる女はダメだとか言ってたから、ってうるさかったから殴っといた」