【完】神様のうそ、食べた。
「お」
部長は何か言いかけると、下を向いて無言になった。
理解して、気まずくなってくれた……わけではなく。
「お前、くっ。おもしろ」
お腹を押さえて笑い出す!
いや、笑いを堪えようとお腹を押さえているけど笑ってる!
「ば、馬鹿にしないで下さい! 私は本気で悩んでるんですから!」
「俺も本気で笑ってんだって」
む、っむかー!!!
せっかく勇気を出しても、真剣に言っても、届かないなら勇気を出した意味がない。
頑張ったのに、――悔しい。
「ばっか、何泣きそうな顔してんだよ」
「な、泣いてません! 部長が、馬鹿にするから」
慌てて顔を下に向けながらも、今にも泣き出しそうな顔を隠して震える声でそう言う。
ふーっとため息混じりに部長は笑うと、髪をかきあげる。
「可愛いなって思ったんだ。一生懸命喋るみなみが」
「かっ!?」
「わりぃな」
可愛いなんて、今まで言われた事がないので、フリーズしてしまった。
私が? 聞き間違い?
「ほら、そうやって勝手にいつも自己完結すんのに、ちゃんと自分の気持ちも言葉に出来るんだろ?」
「ほ、本当に、デリケートな話だから、言えないんです!」