ヒマワリ君の甘い嘘

「身長はー?」


そんなことまで質問するの!?


「158だったと思い、ます…」


「へー!意外と大きいんだね!葵生のとなりにいるからか小さく見えてた」


確かに、日向くんは大きいけど…


全然関係なくない…?


「はい次。彼氏はー?いる?」


「な、なんでそんなことまで…」


「いーからいーから」


笑顔の高崎くんは、なんというか、断りにくい。


「いない、ですけど…」


放課後の教室で私は何をぺらぺらと…


「へー!いないんだ!」


どうせ、いないですよーだ。


「あの、なんで質問ばっかり…?」


私が聞くと、高崎くんは笑って答える。


「ホラ、俺らってそんな話したこととかなかったじゃん?俺、基本知りたがりだから初対面の人には大体質問してんの」


ごめん、嫌だった?と付け加えて。


首を振ると、
そっか、良かった、とまた笑う。



「ちなみに葵生のプロフィールはね、日向葵生、誕生日は7月2日。彼女ナシ。身長178センチ。好きな食べ物はトマト」


「おいお前勝手に言ってんじゃねーよ!人の個人情報だろ」


「こんなもんかな〜」



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