ヒマワリ君の甘い嘘
トマト好きなんだ…
私の好きな食べ物と一緒だったことに、少し驚いてしまった。
「クラスの人のプロフィールなら、大体言えるよ、俺」
ニッコリと笑う高崎くん。
それって結構すごくない?
高崎くんらしい特技に感心する。
「好きな人はいないの?」
「へ!?」
凄いとは言ったけど、こんな事まで聞いてくるの…!?
「お前、何でもかんでも聞くのは失礼だろうが。まずは自分の情報を言ってあげろよ」
日向くんが高崎くんを睨みながら一言。
ナイス日向くん…!
「え?あー、そっか。じゃあ俺の個人情報も言うね〜」
だけど高崎くんは、全然動じずに笑いながら話を続けた。
「高崎深月。誕生日は12月30日で、A型。身長は173で彼女はいませーん。好きな食べ物はオムライスかな」
オムライスか…
なんか高崎くんらしいな…。
「で、好きな人は白石だよ」
あ、好きな人居るんだ…。
私たちが聞いて良かったのかな…
…って、ん?白石……?
「華……!?」
「そうだよ〜。俺中学の時から好きなんだよねー」