お前はもう、俺のモノ。



辻村君が、来てくれたんだ。


とたんにあたしに手を出そうとしてきた男の子が手を引っ込める。



「俺の女に、手を出さないでくれない?」



そう言った辻村君。

カッコよかった。

こうやってあたしを助けに来てくれたり。


ありがとう、辻村君。



「すっ、すみませんでした!」



そんなに謝らなくても、と思うけどね。


その男の子は走って去っていった。


でも、怖かったな。

思うと膝が震えてきて。



「大丈夫か?

お前、ホント危なっかしいな」



その言葉をかけてもらって、あたしはペタンと地面に座り込んでしまった。




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