涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。


ズーンと絵に書いたように落ち込んでしまった真理ちゃん。


わー!どうしよう!?


東野さんを見ると「なにか言えよ」みたいにアゴで真理ちゃんをさした。


なんて言うとよ……



「真理ちゃん、あんまり落ち込まんどって?レイはたぶん心配かけたくなかったけん言わんかったとよ」


「わかっとるけど、真理は麗矢の彼女だよ?」



彼女……



「なんでも知っときたいって思うの当たり前じゃない!?」


「う、うん……」



そうやね?確かに知っときたいよね?



「いいよね、サクちゃんは。幼馴染でなんでも知っとって。サクちゃんが羨ましいもん」


「なんば言いよーとよ……」



真理ちゃんの方が断然羨ましいっちゃけど。


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