私と麻美は
「なんだアレ?」

「まぁいいべ、帰ろ」

車も私達の前を通り過ぎていってしまったので相手にせず歩き始めた。


5分くらい歩いた所で後ろからクラクションが鳴らされた。

振り向いてみるとさっきの黒い車が私たちの後ろにとまり助手席に乗っていた男が話かけてきた。

「ねぇ暇なら遊ぼうよ」


運転してた男も車から降り話し掛けてきた。

「渚波高校でしょ?俺達暇なんだ、一緒にドライブでもいかない?」

「ホストだよね?うちらホストには興味ないんだけど!」

麻美がいった。

「え〜そんな冷たい事いうなよ。遊ぼうよ。俺、和也。こっちが辰哉。」

助手席にのってた男が言った。

和也は茶髪の長髪、身長180センチくらいで体格がいい。
辰哉は黒髪、短髪、身長175センチくらいで細め。


どちらもチャラそうでホストということもあり遊ぶ気になどならなかった。

「うちら忙しいから帰るよ。」

私と麻美はそういうと駅に向かって歩き始めた。

「え〜待ってよ。なんでダメなの?番号だけでも教えてよ〜。」
和也が追いかけて来た。


「だから遊ぶ気ないんだってば。番号も嫌!」
私は話すのさえ嫌で歩いた。

「今度また偶然会えたら番号くらいなら教えてあげるよ。またね!」
麻美がいらないことをいった。

「またねっていつだよー」そういうとホスト達は諦めたのか車に戻っていった。

「なんで麻美はいつも最後にいらない事いうの?」

「え〜っ?あいつらのことからかっただけだよ。あいつらが待ち伏せしない限り偶然なんて会わないって。
それより今日さぁ何時に待ち合わせにする?」
麻美は笑いながら話をそらした。


「11時くらいにいつものとこでいいじゃん。じゃあ後でね!」

乗る電車は別方向なのでそう言って私達は別れた。
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