いつまでも
図書館で彼を見かけてから数日後。

今日は部活が早く終わるので、久しぶりに放課後を愛理と過ごすことになっている。


校門でぼんやりと彼女が来るのを待つ。

すると、駐輪場から見覚えのある男子生徒が歩いてくるのが分かった。


ひょろりとした長身。


「先輩!」


胸の奥がぎゅっと痛くなった。
この痛みを感じるたびに、先輩が好きなんだ、と思うようにしている。

あの8組男子は、ただの気の迷いにすぎない。そう言い聞かせた。


「お疲れ様。どうしたの?」


癖のある高い、先輩の声。


「友達を待ってるんです。今日、一緒に駅に行く予定で」


「それはいいね、楽しんでね」


先輩が笑う。

その笑顔は、なんだかあの日のことを思い出させた。


1ヶ月記念日の、あの日。
私が失恋した日。


なんとなく、嫌な予感がした。
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