キスから始まる方程式
「……っ、なにする……っ……んっ!」
そのまま桐生君が強引に私の唇を塞ぐ。
「んっ……んんっ……ふっ……っ」
角度を変えて何度も何度も貪るように、私の唇を求める桐生君。
いつもよりも激しくて荒々しい口付けに、呼吸をすることさえできない。
凄い力で掴まれて壁へと押さえ込まれた両手首はジンジンと熱を帯び、私の冷静な部分までも熱く焦がされて行くようだった。
どうしよう私……。桐生君のこと怒ってたはずなのに……。
もう何も考えられない……。
こんな状況にも関わらず、桐生君のキスに陶酔する私。
それほど桐生冬真という人間に、心も体も溺れてしまっているということなのだろうか……。
「……っ……はっ……ふうっ……」
長い長い情熱的なキスが終わりを迎え、桐生君の唇がそっと私から離れる。
すると、苦しくて上下させながら息を取り込んでいた私の肩に、桐生君が自らの額をコツンと押し当ててきた。