キスから始まる方程式


「な~なせっ!」

「ひゃっ!」



だがしかし、突然背後から聞こえてきた桐生君の声によって、感傷に浸っていた私の心はものの見事にぶち壊された。



「桐生君!? んも~ビックリするじゃん」

「それよりさ、七瀬何番だった?」



私の言葉など気にも留めずに、話を進める桐生君。



「……36番」

「36番っと。りょ~かいっ」

「……? で、桐生君は何番だったの?」



すると桐生君は最後の私の質問を聞き終える前に、またねというふうに片手を私に上げると、すぐさま他の生徒達の元へと行ってしまった。



……? 桐生君、結局何番だったんだろ?



釈然としないながらも、仕方なくそのまま大人しく自分の席へと座る私。


移動する必要がなく暇を持て余した私は、机に頬杖をつきながら改めて教室中を見渡してみた。
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