君とふたり暮らし。
 私はハルナを送り、自宅へ戻った。眠たいな。自然と煙草の本数が増える。母に、今日仕事じゃないの?と聞かれ、そうだよ、と簡単に答えて浴室へ向かう。
 まさか、芦田くんとキスしちゃうなんて思ってなかったから、まだドキドキしてる。
 いつもより手早くシャワーを済まし、メイクをして髪を乾かす。アパレルの販売員だから、身なりはキッチリしないとね。着替えて、軽く朝食をとって、駅へと向かう。駅は自宅から徒歩3分くらい。ホント、近くて良かった。
 いつもの電車に乗り、空いてる席に座る。この時間は比較的空いているので助かる。今日は芦田くん、休みなんだよね。ちょっと寂しいかも。私は電車が動き出すとすぐに目を閉じ、束の間の仮眠をとった。
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