君とふたり暮らし。
 仕事中、寝不足だったけれどいつもよりテンションは高かった。今すぐ会いたい。さっきまで一緒にいたのに。―――恋?この気持ちは、恋なのかな?
 私は熱しやすく冷めやすい。だから恋愛のサイクルがとても早い。一番長い人で半年。その次が5ヶ月だもんな。ホント、長続きしない。大体いつも、面倒臭くなって別れちゃう。束縛されるのも大嫌いだしね。でも不思議なもので、別れたとたんに彼氏って欲しくなる。今まで何人と付き合ったんだろ?多分、両手でも全然足りない。それでもやっぱり恋の始まりのドキドキは、相変わらず乙女だ。
 夕方の休憩時間、さすがにオール明けの体はキツかった。ふと携帯をチェックすると、メールが届いていた。
 やっぱり。芦田くんだ!
〈今地元に帰ってきたよ。夜、ちょうど店が終わる頃にそっちに戻るから、飯行こうか?〉
 心の中でガッツポーズ。さては、芦田くんも私に気があるな?って、ただの遊びだったりして~。
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