魔女の瞳
私が修内太に目で合図する。

修内太は頷き、廃工場の扉を一気に開けた!

私は右手をかざして素早く入り口の前に立つ!!

…中に何かがいる気配はない。

真っ暗な廃工場の中。

ただの広い空間だけが、そこに広がっている。

「……」

私は視線を走らせて十分に中を確認した後、ゆっくりと一歩踏み出した。

続いて修内太が中に入る。

…廃工場の扉を開けるまではっきりと感じ取れていた魔道の匂いが、今は完全に途絶えてしまっていた。

どうして…?

私達が来た事に気づいて、ここから逃げたの?

四方八方に視線を向けるものの、ホムンクルスの姿は見当たらない。

「…どこに行ったの…化け物め…」

小さく呟く。

その時!!

「危ない四門!!」

後ろで修内太が叫んだ!!

同時に私は直感でその場を飛び退く!!

直後。

「!!!!!」

私が一秒前に立っていたその場所に、ホムンクルスが拳を叩きつけた!!

ホムンクルスはヤモリのように、廃工場の天井にへばりついていたのだ。

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