魔女の瞳
睨んだ瞬間に魔術は行使された。

『発火』の魔術。

炎がホムンクルスの巨体を包み込む!!

それでも、ホムンクルスの突進は止まらない!!

その右手で、私を打つ!!

「きゃあっ!!」

私の体から、パリン!!というガラスが割れたような音。

私の体を守っている『障壁』が、ホムンクルスの攻撃に耐え切れずに砕けたのだ。

お陰でダメージの何割かは軽減されたものの、私は地面に叩きつけられる!

「う…ぐぁ…」

体がバラバラになりそうな衝撃。

すぐには立ち上がれない。

そこへ、ホムンクルスの第二撃が迫る!!

だが。

「こんの化け物!!」

無謀という他なかった。

修内太が手にした角材で、ホムンクルスの背中を殴りつけた!!

当然そんなものは全く通用しない。

「……」

ホムンクルスは、自らの背中に蚊が刺す程度の攻撃を加えた少年の方に振り向く。

「っ…!!」

たじろく修内太。

次の瞬間訪れるであろう惨劇を予想して、彼は額に汗を浮かべる。

…でも、彼は実にいい仕事をした。

私の目の前で、ホムンクルスにがら空きの背中を晒させたんだから。

「                !!」

私は素早く立ち上がり、ホムンクルスの背中に両手を向けて高速詠唱する。

そこから放たれたのは、二メートル近い長さの鋭いツララだった!!

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