魔女の瞳
「あ…れ…」

私は理解できないまま、視線を下げる。

…お腹…お腹から…長い爪が飛び出している。

それは、背後から私を貫いたホムンクルスの爪だった。

「し、四門!!」

叫ぶ修内太の目の前で。

「ぐはあっ!!」

私は貫かれたままホムンクルスに投げ飛ばされ、廃工場の壁に激突した。

「ごほっ…がっ…」

喀血が止まらない、

相当の深手だ。

『再生』の魔術を施した私でさえ、回復にはかなりの時間がかかるだろう。

そして見ると。

「……!!」

ホムンクルスは、修内太にジリジリとにじり寄っていた。

『氷柱』の魔術で貫かれた傷口から大量の出血。

それでもまだ闘争本能は衰えていないらしい。

唸り声を上げながら、今にも修内太に襲い掛かろうとしている。

「に…逃げ…て…ごほっ…逃げなさい…っ!」

血を吐きながらも、私は修内太に向かって言う。

なのに。

「ふざけるな」

修内太はホムンクルスと向き合ったまま、逃げようとしなかった。

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