魔女の瞳
しかし、驚いていられるのはそこまでだった。

「!!!」

ホムンクルスが咆哮を上げ、ついに修内太に襲い掛かったのだ!!

「くっ…!!」

修内太にはどうする事も出来ない。

ただ、襲い掛かってくるホムンクルスを睨むだけ。

それ以上、何もする事は出来ない筈だった。

…そう、彼の眼がただの『目』だったならば。

突然。

「!?!?!?!?」

修内太に襲い掛かった筈のホムンクルスの全身が、無数の矢によって貫かれた!!

それは、炎の矢。

高熱を帯びた、真紅の矢であった。

『火矢』の魔術。

勿論その魔術を行使したのは私ではない。

思わず私は修内太を見る。

「…………!」

そこに立つ修内太の左目。

縦長の瞳孔、金色に輝く白目。

彼の左目は、呪眼として機能し始めていた。

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