魔女の瞳
『火矢』に続いて『風矢』。

全身を無数の矢で貫かれ、流石のホムンクルスも動きが鈍る。

…私はヨロヨロと立ち上がった。

「修内太、後は私が」

私は右手をホムンクルスにかざした。

そして、大量の魔力を手の中に収束させる。

…渦を巻くように集まっていく、金色の光。

それは触れるだけで何物をも消し飛ばす、破壊そのものの光だった。

私はそれを。

「無へと還りなさい!!」

ホムンクルスへと叩きつける!!

『消滅』の魔術。

私が知る中でもかなりの上位に位置する高等魔術だった。

右手から放たれた金色の光はホムンクルスを飲み込み、跡形もなく消し飛ばしていく。

…この世に生まれてくるべきではなかった禁断の生命。

その清算を果たすかのように、金色の光は全てを浄化し、何事もなかったかのように静寂を呼び戻した。










残ったのは、傷だらけの私と修内太。

こうして、私と修内太の最初の戦いは幕を閉じたのだ。

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