一冊の手紙Ⅱ

テニス部の



[ 彩葉side ]

「彩葉、今日も先に帰っててくれない?」


5月に入り、わかっていたけど光輝と帰る機会が減った。

部活が本格的に忙しくなったらしい。


「わかったよ、毎回ごめんね」
「こっちこそごめんな、じゃあ、気を付けて帰れよ」

そう言ってまた、光輝は走って戻って行った。
私はいつも、見送るだけ。


「じゃあ、帰ろうか」


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