一冊の手紙Ⅱ


帰り道は、普通だった。

けど、光輝がいたからいつもと同じ道なのに、少し変わった景色に見えた。


いつもは優衣と二人だったから。

「光輝くんは~」


まあ優衣が光輝に話しかけてばっかりだったんだけどね。
今まであんまり話したことなかったみたいだし。



「優衣、また明日ね~」

私はいつもどうり優衣を見送った。



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