一冊の手紙Ⅱ

好きな人



[ 彩葉side ]

優衣を見送った後、私は光輝とふたりっきりになった。


学校への登校もふたり。
だけど、なぜか今日は緊張した。

「それでさ~」


会話は普通に続いている。



もしかしたら、周りから見れば、学校帰りのカップルに見えるかもしれない。

もし、そうなら。


気持ちだけでも、カップル気分でいたい。


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