一冊の手紙Ⅱ


「待たせてるのにごめんな」
「勝手に待ってただけだから、部活頑張ってね」

「おぅ‼気をつけて帰れよ」


そう言って、光輝は走って教室から出て行った。



「わざわざ言いに来てくれたんだね、優しいじゃん」

うん、わかってる。
光輝は優しいやつだって。


「じゃあ、帰ろっか」
「そうだね」



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