吸血鬼






すると皆がきて言った


「どおするんですか?」


と、言うと


ビャクが


「俺は、王様の命でしたらなんでも聞きますよ」


なんて言うので


「では、リファースのところで世話になりなさい」


そう言うとリファースが驚きながらも


「あ、あぁ、
歓迎するよ」


と言った


他のも歓迎の言葉を言い
帰った


アパートを振り返ると
男と子供がこちらを見ていた


あの子供は、男がいなくなったら悲しい思いをする


だから、居なくなる前に連れていこう


傷は、浅い方がいい


私には、人間界で住む手立てを考えるしかできない
もし、男が自分から自分を吸血鬼にしてくれと頼んできたなら別だ


迷わず吸血鬼にする


けど、今、彼は言わなかった


ただ


それだけがなんだか悲しかった








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