星降る夜に。
時間は進んでいく。一瞬たりとも待ってはくれない。
誠さんが申し込んでいたマンションの審査が通ったという。引越しの準備もしなければいけないし、これからもっと忙しくなる。
結婚式の招待状の宛名書きも終わったし、あとは投函するだけだ。
誠さんは寝そべると大きな伸びをした。
私よりずっと忙しく働いているし、仕事の付き合いもあるだろうに積極的に動いてくれている。
「莉子が家を出たらお父さんたち忙しくなるかな?」
「どうだろうね。近くにお姉ちゃんいるし、産後は少し実家で生活するって言ってたから、寂しいどころじゃないと思うよ」
もうすぐ新たな命が誕生するのだと思うと、すごく神聖な気持ちになる。私も子どもを授かるんだろうか。
誠さんは起き上がると不意にキスをしてきた。目の前にいるのは私の婚約者なのに、どうしてあの人のキスを思い出してしまうんだろう。
それを振り払いたくて、私はキスを返した。舌が絡み合って、その行為に没頭していく。
彼の手が私の背中を支えるように回ってきて、ゆっくり押し倒された。服の中に手が入ってきて胸に触れる。
「ダメっ!」
思ったよりも強い力で彼の手を跳ねのけてしまった。