星降る夜に。
驚いたように私の顔を見たあと、彼は私の体を押さえつけて服をめくり上げた。


胸に残る、消えかけのキスマーク。


彼の表情が見る見る変わっていく。



「…何だよ、コレ」


「ごめんなさい…」


「ごめんなさいって何だよ!」



今まで聞いたことのない、怒りに震える大声が室内に響く。

自分のことだけを考えて行動した結果だ。誠さんを裏切って、こうして傷つけた。自分勝手な気持ちだけで、本当は何一つケリをつけないままだった。



「コソコソ男と会ってたのか」



人目を盗んで会っていた…。



「あの旅行ってもしかして男と…?」


「違う。一人で行ったの。そこで、ある人を好きになった」


「まさかあのネックレス…」



大輔さんがデザインしたというネックレス。婚約指輪よりも何よりも、私の一番大切なもの。


「その人に貰ったの、あの島で」


「どこの男だ!」



普段の優しい誠さんからは想像出来ないほどの怒鳴り声。
私は例え殴られても叩かれても文句は言えない。優しいこの人を怒らせるようなことをしたのだから。



「話すから…全部話すから怒鳴らないで」


「相手の男を教えろ!名前を言え!」
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