星降る夜に。
私の体を押さえつける彼の指が痛くて顔が歪んでしまう。



「言えない。あの人は悪くない。私が全部悪い 」



大輔さんは何も悪くない。巻き込みたくない。何があっても彼のことだけは言わない。私が一生抱えていく秘密だ。









誠さんと向かい合って座った。当たり前だけれど、もう恋人同士の距離感ではない。
空気がまったく違うものになった。静まり返った部屋が妙に怖く感じる。




GWに行った旅行の真相を、誠さんは黙って聞いていた。

姉からのプレゼントだったこと、そこで出会った人に惹かれて共に過ごしたこと、お互いが求めあったこと…。



「7月に偶然再会したの」




再会するなんて思ってもいなかった。もう二度と会うことはないと思っていたから。

あのときに会う約束なんてしなければ良かったのに…。


後悔なんてしていない。だけどバレたらどんな結果になるかなんて目に見えていたのに。誠さんを傷つけることも分かっていたのに。

会いたい気持ちを止められなかった。



「それから毎週金曜日、都合が合うときに会ってた」



お台場と東京タワーでは夜景を見た。あの島とは比べ物にならないけれど、とても綺麗だった。
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