星降る夜に。
「会ってくればいいじゃない。会わないで後悔するよりも、会って後悔するほうがいいんじゃないの?」
この日は仕事が終わってから姉の家に寄った。姉の5歳の娘――――私の姪の由衣はもう眠ってしまっていて、義兄はまだ実家の印刷所から帰っていなかった。
姉にはリゾートでのことはもちろん、大輔さんと再会したことも話してあって、今日の出来事を聞いてほしくてやって来た。
「一緒に食事するくらい、私はいいと思うけど。だって誰にだって男女の友達はいるじゃない?もし誠くんへのアリバイや言い訳が必要なら、それは私が協力するけど」
「そんなのは別にいいんだけどさ…」
言い訳が必要なのは私のほうだ。
大輔さんに“会ってもいい”言い訳が欲しい。だってそうでなければ、彼と会う理由が見つからない。
姉はそんな考えを見透かしたかのように、私の頭を小突いてきた。
「莉子は考え過ぎなのよ。恋愛は頭で考えても出来ない。大事なのはフィーリング。とりあえず大輔さんに連絡しなさいよ。それを貰ったお礼はちゃんと言ったんでしょうね?」