星降る夜に。
確かにそうだ。

私のことを忘れずにいてくれただけでなく、結婚すると言ったのに会いに来てくれた。

アクセサリーもプレゼントしてくれた。



「素直にならないともったいないわよ。自由な時間は今しかないんだからね」


「素直、か」


「彼のことを好きだっていう気持ちに嘘をつくことはない。一緒にいる時間を楽しんで、大切にするだけよ」



楽しんで大切にする、か…。

大輔さんと一緒にいて楽しかったし、幸せだった。それは分かっている。

幸せすぎて、同じくらい切ない。だけどこれで最後。
私が自分でケリをつけなくちゃいけないんだ。



「ねえ、今度そこのジュエリーショップ連れて行ってよ」


「えっ、ダメだよ」


姉の突拍子もない一言にむせそうになった。



「どうして。私もネックレス欲しいのよね。莉子の可愛いじゃない。大輔さん、センス良さそうだし。そうだ、アドバイス料として買ってよ。いつも服だって貸してるし」



私はカジュアルな服ばかりだから、オシャレしたいときは姉に借りている。だけど大輔さんのお店に行くなんて…。もう接点を増やしたくないのに。
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