星降る夜に。
仕事に追われていると時間が経つのは早い。
大輔さんは私の会社の近くまで迎に来てくれるというので、今日はバスで通勤した。
仕事を終えて外に出ると、生温い風が吹いている。まとわりつくような、湿気を含んだ重たい風。
歩いて5分ほどのところにあるコンビニで待ち合わせていて、ドキドキする気持ちを抑えながら向かう。
どんな顔をして会ったらいいのか分からない。どうやって喋ったらいいのかな。私はあのときみたく普通に喋れるのかな…。
悩んでいるうちにコンビニについてしまって顔を上げると、大きなバイクに寄りかかっている大輔さんがいた。
紺地に細いストライプが入った細身のパンツとベスト、薄い水色のワイシャツ。
服を着ていても、横から見る全体のラインがなだらかで素敵なことが分かる。
「大輔さん」
そっと近づいて後ろから声をかけると、振り向いた大輔さんは驚いた顔をしていた。
「びっくりした。驚かすなよ。ていうか莉子、オシャレしてきてくれるかと思ってた」
私の制服を見て、明らかにガッカリしている。