星降る夜に。





大輔さんのバイクに乗ってやってきたのはお台場だった。

夜の海浜公園に来るのは初めてだ。

若いカップルが結構多くいる。



海の向こうに見える夜景はどれも煌びやかで綺麗だった。




「レインボーブリッジってこんなに綺麗なんだね」



大輔さんは服が汚れるのも気にせずに砂浜に腰を下ろした。


そういえば知り合ったとき私は一人で砂浜にいて、大輔さんに声をかけられたんだっけ。

懐かしいな…。




「あのリゾートには到底敵わないけど、莉子と夜景が見たくて」


「あの星空はすごかったもんね」



私は彼から少し離れて座った。


東京にいたら絶対に出会わなかったであろう人。

ちらりと大輔さんの横顔を見る。
くっきりした整った顔で、頬にキスをしたこともある。

頬だけじゃない…。唇も、体にも。



「そういえばアンクレット見せてよ。言っとくけどそれ一式、まだサンプルだから。莉子がモデルな」


「モデル?」


左足につけているからスニーカーとハイソックスを脱ぐ。靴下に締めつけられて、足首にはアンクレットの痕がくっきりついていた。
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