星降る夜に。
「それでは一週間後にお待ちしております」
「ありがとうございました。莉子、良いものが見つかって良かったね」
誠さんの問いかけに笑顔で頷く。
指輪はあのエタニティリングにした。
内側に刻印を彫るために、引取りは一週間後になるという。
「それじゃあ、私はここで」
姉はそう言うと大輔さんに挨拶をしている。
「えっ、このあとお姉さんも一緒に食事でもと思ってたんですけど」
「ごめんね。せっかくなんだけど、ちょっと行きたいところがあって。二人でゆっくりして。それじゃあね」
姉は手をひらひらと振って歩き出してしまった。
私たちは大輔さんに挨拶をして、お店を後にする。
大輔さんはどんな気持ちで私たちに付き合ってくれたのだろう。
何事もないように平然と過ごした私は、最低な女だ。
「莉子、何食べて帰ろうか」
「お肉がいいな。ガッツリ食べたい」
どちらからともなく自然と手を繋いだ。
もう大輔さんはいないだろうと振り返ると、拳を握り締めて立っている彼の姿が見えた。
気にしたらいけない。
私の隣には婚約者がいるのだから。