ためらうよりも、早く。
暫くすると、今後は金魚のように口をパクパクさせながら、「で、でも!」とあたふたしている。
「——面倒も無駄もなくて、実に合理的なスタイルでしょう?私にはこの方が性に合うの。
様々なストレスを排除するためには、男とニコチンが必要なの。今後は相手がセフレからひとりになる。ただ、……それだけのことよ。
まあ、尭の溺愛を受けまくるのんに次いで、屈折した姉にも遅咲きの春が至極スムーズに訪れるって訳ね。
はい、めでたしめでたしー」
この饒舌ぶりは最後まで遺憾なく発揮され、微笑で締め括ることとなった。
前日の大爆発でも痛感していたのだが、どうやら私は弁護士になっても生業を立てられたような気がする。
まあ、所詮は机上の空論ね。進路を選ぶ時も法律関係を最初からパスしていたし、今の仕事は私にとって天職ゆえに浮気心もゼロだから。
もし万が一にそちらに進んでいたとしても、お固い法曹界の方から、自称・いらちな女を排斥するのは目に見えているのだが。
そんなドウデモイイ事を思案していると、向かいの席からは非難の声が上がった。
「なんで私に教えてくれなかったの!?てか、ゆーくんは!?」