ためらうよりも、早く。
攻撃材料を失ったところで、母の手作りクロワッサンを豪快に頬張っているのが愛らしい。
妊娠3ヶ月を過ぎた彼女はまだ安定期とはいえないが、どうやら食べづわりのタイプらしい。
ベッドに伏せることはあまりないけれど、食べ物を口に入れていないと気分が優れないと言う。
あれほど苦手だった酸っぱいものを欲するようになり、今もクロワッサンを飲み込んだあとに祖母が漬けた梅干しをひと齧り。
せめてレモンにした方が洋食には合う気もするけれど、妊娠も未経験の私がアドバイスする方が滑稽な話。
ある友人は妊娠悪阻で出産寸前まで長期入院していたし、また違う友人はファストフードのポテトしか食べられなかったり、と状態は本当に千差万別。妊娠の都度で違うというから不思議なもの。
どんな場合にしても、祈るはひとつ。周囲はただ母子ともに健康であって欲しいということ。