ためらうよりも、早く。
のんにつられるようにフォークを手にすると、目の前の温野菜サラダを食べながら尋ねた。
「そもそも、尭のトコに行かないの?あんな嫉妬深い男を放っておいて良いわけ?
同棲の話もそうよ。付き合い始めからヤツがずっと誘って来てた……あ、囲おうとしてただったわね。訂正するわ」
「なんで、柚ちゃんが言うとすべての言葉が卑猥に聞こえるんだろう?」
「これでもソフトなのに」
「……今後はもーっとソフトにして欲しいな」
「じゃあ、義弟に怒られない程度にするわ。
のんたち、10日後に婚姻届提出するのよね?あの男がよく我慢……」
「どこがソフトなの…!別の意味に聞こえるってばーーー!
それに、我慢じゃなくて、私のわがままを聞いて貰ったんだよ?」
ママこだわりの無農薬の人参を食しつつ、「一緒じゃない」と淡々と返す。