恋のカルテ
思い出すだけで体の芯が熱く疼くような、濃厚すぎるキスだった。
そんなキスを気持ちいいと思ったのも、ちゃんと記憶している。
でも、エッチはしなかった。
先生が途中で眠ってしまったから。
その時ごそっと何かが動いた。
驚いて斜め下を見ると、先生が私の顔を見上げていた。
「……おはよう、高原」
「お、おはようございます」
気まずさからか、まともに顔が見れない。
「あのさ。オレもしかして昨日、途中で……寝ちゃった?」
いつもの先生らしからぬか細い声を出していった。
相当聞きづらいのだろうか。