恋のカルテ
「いやーーっ。見ないでください‼」
近所迷惑かどうかなんて考えもせず、大声で叫ぶと近くにいた先生を突き飛ばし、這うようにしてベッドから降りる。
とにかく服を着なくては。
必死で探しては見たものの、あるはずのワンピースがどこにも見当たらない。
「ない、ないっ」
「お探しのものはこちらですか?」
ベッドの上の佐伯先生を見ると、私のワンピースを手に持ってひらひらとさせている。
「返してください」
「やだって言ったら?……なんてうそだよ。そんな泣きそうな顔するなって。ちゃんと返してやるから、シャワーでも浴びて来たら?」
「本当に?」
「本当。今タオル出してあげるから」
先生はそういって私をバスルームに案内してくれた。