恋のカルテ

「高原さんって、真面目なんだね。俺はだったら、自分から面倒なことに首を突っ込むなんてしないよ」

レポートを書くためにタイトルや内容のメモを取りながら私は答えた。

「……そうかな。そんなことないんじゃない? みんなも同意してくれたし」

「そんなことあるよ。真面目。熱心って言ったほうがいいのかな」

「ううん、私はだだ、大変だろうなとおもったから」

「……誰が?」

そう聞かれてハッとする。さっきから佐伯先生を思い浮かべて話をしていた。私は慌ててこう付け加える。

「誰って、救急のスタッフのみなさんが! 決まってるじゃない。ほら、森くんもレポート書くんだからちゃんと観よ」

私は無理やり話を終わらせると、スクリーンに映し出された映像に視線を向けた。

< 120 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop