恋のカルテ
「高原さんって、真面目なんだね。俺はだったら、自分から面倒なことに首を突っ込むなんてしないよ」
レポートを書くためにタイトルや内容のメモを取りながら私は答えた。
「……そうかな。そんなことないんじゃない? みんなも同意してくれたし」
「そんなことあるよ。真面目。熱心って言ったほうがいいのかな」
「ううん、私はだだ、大変だろうなとおもったから」
「……誰が?」
そう聞かれてハッとする。さっきから佐伯先生を思い浮かべて話をしていた。私は慌ててこう付け加える。
「誰って、救急のスタッフのみなさんが! 決まってるじゃない。ほら、森くんもレポート書くんだからちゃんと観よ」
私は無理やり話を終わらせると、スクリーンに映し出された映像に視線を向けた。