恋のカルテ
翌朝。私はセットしておいたスマホのアラームに起こされた。目を瞑ったままでアラームを解除する。まだ眠い。でも、いつもなら鳴り出す前に目が覚めるのにどうしてだろう。
なぜかとても寝心地がよかった。温かくて、優しく包み込まれているような安心感。もっとこうしていたいと思うような安らぎ。
それにしても先生の寝息が、やけに近くで聞こえるのはどうして?
おかしい。だって、夜寝る前に、先生と私の間にはバリケード代わりになるようにと丸めた毛布を置いたはず。
パチリと目を開けてチラリと顔だけ横を向ける。すると私に密着するように眠っている先生がいた。
通りで温かいはず……じゃない。もう、信じられない。しかもこの人、上半身裸じゃない。……いつ脱いだんだろう。ベッドに入った時は着ていたはず。それにしても、いい体。
思わず見入ってしまうほど均整の取れた肉体美。無駄な贅肉なんてどこにもみあたらないし、しっかりと筋肉のついた腕は太くて男らしい。圭人は高身長ではあったけど、かなりやせていたから肉体にオスを感じることなんてなかった。
「……って、何考えてるんだろう」
私は逃げるようにベッドから抜け出した。