恋のカルテ
「じゃあ俺もしとこうかな。後で教えて」
「う、うん。いいよ」
「ああ、そう言えばもう聞いた? 大津くんがオリエンテーションの終わる金曜日に打ち上げしようって。今度は高原さんも行こうね」
「うん」
とはいったものの、飲み会で、しかも遅くなるかもしれない。一応は、佐伯先生に断ってからの方が良さそうだ。
私は佐伯先生へのメールに飲み会の件を追加した。
「……返事、聞いてからになるけど、いつまでかな?」
「さあ、別に当日でも大丈夫なんじゃない。それよりもさ、きみの彼氏、束縛激しくない?理解がないって言うのかな。女だって仕事してたら付き合いがあるじゃん。これから緊急オペがとか、急患がとか言ってもそれでも帰ってこいとか言っちゃいそうで怖いなー、会社員なんだっけ?」
「え? ……ああ、うん。そう」
ああ、そうか。森くんは圭人と別れたことを知らない。そして今、私が佐伯先生と一緒に暮らしていることももちろん、知らない。