恋のカルテ

私は同じ指導医につく大津さんと病棟への挨拶もかねて五十嵐先生を探しに行くことにした。

私が御世話になるのは、五十嵐先生が専門としている消化器内科と呼吸器内科の混合病棟だ。

呼吸器内科では患者んさんの急変も多いと教えられ、途端に不安が襲う。

「まあ、最初は大変だけど、誰もが通る道だ。頑張ってくれよ」

「はい……、頑張ります」

それから看護師長にも挨拶をし、病棟を後にした。

「さてと、ようやく退屈なオリエンテーションから解放されるな。今日は盛大に飲もう!」

エレベータに乗り込むと、大津さんは大きく背伸びしながら言った。

「今日は高原さんも来るんだよね」

「はい、もちろんです」

佐伯先生からは許可をもらった。同期とのつながりを大事にしたほうがいい。とも言ってくれた。佐伯先生は私の立場をよく理解してくれているのだ。同じ医者……だからだろうか。

< 138 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop