恋のカルテ

 その無礼な振る舞いは、会食中も同様で私は笑顔をひきつらせたままお酌を続けた。

この会食は、圭人の成績に係わる契約の話をするためのものではなかったのか。

いざ蓋を開けてみたら全く違う。医療についての話も聞けると思っていたのに、それもない。

私がここに居る意味はなんだろう。

いくら圭人のためだとはいえ、ここへ来たことを後悔し始めた。

園部医院長は、べたべたと私の体を障り、卑猥な言葉を浴びせては反応を楽しんでいる。

最低だ。こんな男に頭を下げてまで契約を取る必要があるんだろうか。

堪らずに圭人を見た。助けてほしかった。

けれど圭人は私を助けるどころか、とんでもないことを言いだした。

「私はそろそろ。後は、お二人でごゆっくりお愉しみ下さい」

いいながら立ち上がると、部屋を仕切っていた襖を開く。


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