恋のカルテ
「佐伯先生、起きてください。起きて、これを確認してください。お願いですから」
「……うるさいな、オレは眠いんだよ」
枕に顔を押し付けるその姿はまるで朝が弱い中学生みたいだ。
少しかわいいだなんて思ってしまった自分に軽く突っ込みを入れながら、もぞもぞと寝る体制を整え始めている佐伯先生を睨む。
「何言ってるんですか? 無責任です」
「無責任か。まあ、百歩譲ってそうだとしよう。で、高原はそのデータを見てどう思うの」
先生は目を閉じたまま、私に問いかける。