恋のカルテ
「今日はどうもね。それじゃあ、また明日」
森くんは自分住んでいるマンションを通り過ぎ、わざわざ私のマンション前まで送り届けてくれた。
「うん、また明日。お疲れ様」
「お疲れ」
森くんに手を振ってタクシーが走り去るまで見送ってマンションに入る。
「圭人、もう帰ってるかな」
スーパーには寄ってこられなかったから、冷蔵庫の中にあるもので夕ご飯を作らなければいけない。
何がはいっていただろうか、考えながら部屋のドアを開けた。
すると玄関のタイルの上には圭人の革靴が揃えて置いてある。
「ただいま、圭人」
明かりの付いたリビングに向かって声をかけると、私は急いで廊下を進んだ。