恋のカルテ
「なんてことするんですか! 私がこうなったのも先生のせいなのに、飲ませてもくれないなんて酷いです」
「……高原。お前またその話かよ?」
先生は呆れたような顔で大きなため息を吐く。
「百歩譲ってそうだとしよう。でも、いつか別れる相手だったんだろう。傷付けられて泣くくらいなら、はじめからひとりでいるほうがいい」
「そんあことありません。私は先生みたいに強くない。圭人が、彼がいたから今まで頑張ってこれたんです」
それは紛れもない事実だ。彼が支えだった。
「……なのに、それなのに。ひとりになったら私……どうしたらいいのか分かりません」
泣き崩れる私に先生は思いもよらない言葉をかけた。
「それならオレが、お前の恋人になってやるよ」