恋のカルテ

そして私にのしかかったまま、動こうとしない。

まるで眠っているみたいだ。

でも、こんな時にまさか――、そう思って真横にある先生の顔をみるが近すぎてよく見えない。

「……先生?」

確かめるように声をかけたが、全く答えようとしない。

目を閉じたままで、規則正しい呼吸を繰り返している。

どうしよう、やっぱり寝ちゃってる。

このままの状態で朝までなんて、困る。

「先生、先生ってば」

起こすつもりで呼びかけた。

でも何の反応もない。電池切れのオモチャみたいに手足の力が抜けている。

よほど疲れていたのだろう。

半年ぶりの休日だと言っていたから。

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