地球最後の日,君を愛そう
私が居る時は笑いもしないくせに………。




「行ってきます。」



その時、リビングのドアが開き、父が出てきた。




硬直する美華………。



父は美華を見て、一瞬驚いた顔をした。




だがすぐに美華から目線をそらし、



「…………学校には行け。お母さんに迷惑かけるんじゃない。」




そう一言残す。
美華は黙りこむ。



「………………」



「返事はどうした?」




「………………」




「………お前のせいで近所に変なふうに噂がとんでるんだ。いい迷惑なんだ。」





そう言って美華を素通りし、玄関で靴をはきはじめる父。




私は父の背中を睨みつけるけど、父は振り向きもしない。
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