【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
「お礼にお茶でもごちそうするよ」
そろそろ課長からも連絡があってもよさそうな時間。
「うん」と頷いて近くのカフェへと入った。
「ケーキも食え」
「ありがとう」
遠慮もせずにストロベリータルトを食べて大満足。
コーヒーを口にしたとき入り口から見覚えのありすぎる姿が目に入った。
たぶん私の恋人なはず。
二日酔いで寝てると思われる恋人だ。
フリーズしている私に気づいたみやちが振り返り
あ…という声とともに同じようにフリーズをした。
課長と一緒にいるのはブロンドの綺麗なレディー
小さい顔にぱっちりとした綺麗な二重でブルーの瞳。
何でかわからないけど見ちゃいけないような気がしてパーテンションに身を潜めた。
よりによってこんな隣の席とかやめて欲しい。
みやちまでパーテンションのこっち側で背中を向けるように座りなおした。
盗み聞きするつもりはまったくない。
だけど聞こえてくるのは防ぎようがない。
英語がわかる自分がこれほど悲しかった日は思い浮かばない。