【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
私は英文の資料を読みはじめた。
見慣れた英文であっても書いてある言葉は専門用語も多く
辞書をひく必要もあった。
それでも読むペースは日本文よりも俄然速い。
タイピングも英文の方が当然速いわけで
マーカーを引きながら資料をまとめていった。
「おい浅木、資料は日本語で打ってくれ」
「はっ…」
中村先輩の声に動きが止まった。
調子良くタイピングしていたが確かにそうだ。
英文をまとめるというのは意識をしないと日本語に出来ない。
急いでプリンターに飛ばし
印刷されたものを見ながら日本語に入力しなおした。
「スピード落ちたな」
横で肩を震わせているみやち。
「しかも1からだ」
私の返答に両側からは大笑いが聞こえた。